数秘学(数秘術)が生年月日(誕生日)や名前を通じて私たちに教えてくれることは、私たち自身のことです。
私たちが一体何者で、何を目的に生まれてきたのか、それをシンプルに教えてくれます。
ということは、応用すれば確かに人のこともある程度は分かるようになるのですが、それよりも、やはり、自分自身のことを知ることの方がはるかに得意です。(なぜかというのはまた改めて書きたいと思います。)
数秘学のベースとなる思想
数秘の説明をするのに、切っても切り離せないのが輪廻転生の考え方です。人は生まれ変わってくるというアレですね。
数秘学のベースには、この輪廻転生の考え方があります。
そして、
「人は死んでもまた生まれ変わる。さらに、生まれ変わる度に魂の向上をしている。」
という思想が前提にあります。
いきなりスピリチュアルな話になってしまいましたが、今後の説明にとって結構大事な話なので先にお伝えしておきました。
とはいえ、この考え方を信じる必要はないです。
別に信じなくとも、数秘学を知っていく上ではそこまで支障はないので、スピリチュアルな話が苦手な方は、「ふーんそういう考えが前提にあるのね」くらいに思っていていただければありがたいです。
スピリチュアリズムと数秘を切り離して考えるこもともちろん可能なのですが、説明下手なこともあって根本的な部分というかニュアンスの部分が上手く伝えられないなぁと感じるので、あえて切り離さずにお伝えしていこうと思います。(スピリチュアルが苦手な方、ゴメンナサイ!!)
生年月日数秘が教えてくれるもの
数秘学も人によって色々な解釈がありますが、Numero Spaceが扱っている数秘学では、生年月日(誕生日)から、
「過去数」「現在数」「未来数」
の3つの数字を出します。
そして、これらの数字はそれぞれ
「本質、性格」「道具、才能」「意志、課題」
を私たちに教えてくれます。
◆過去数について
ここで、説明のために先ほどの輪廻転生の考え方が出てくるのですが、この「過去数」は数秘的に解釈すると「前世」を表すものになります。
「前世でやってきたこと。その結果得られた能力。それらを引き継いできたもの」
をこの「過去数」は表すのですが、これを言い換えると、その人の「本質や生まれ持った性格」を表しています。
この数字がその人のベースを表しているということですね。(本来の自分と言い換えてもいいかもしれません。)
具体的には、意識せずに自然とできることや考え方、行動のクセのようなものがここに示されます。
◆未来数について
「現在数」は飛ばして、先に「未来数」の説明をしたいのですが、この「未来数」は自分が今世、生まれてくるときに
「これをしたい!こういうことができるようになりたい!と自分で設定してきたもの。」
を表します。
つまり、こうなりたいという「自分の意志や人生の課題」を示しています。
憧れている行動パターンや考え方、やりたいと思うコト、もしくは自分にとってハードルが高いが超えたいものをこの数字が示しています。
別の観点から見ると苦手なことを表すともとらえることができます。これは、どちらかというと自分視点で苦手だと感じているコトといった方が良いかもしれません。
憧れているとかハードルが高いが超えたいというのは、目指している地点と比較して自分はまだ出来ていない=苦手という意識を持っていることだからです。
人から見たら出来ている様に見えるけれど、自分にとってはまだまだだと思っているというケースもしばしばあります。
◆現在数について
では、「現在数」は何を表すかというと、
「『未来数』を目指すために必要な道具」
です。
これを数秘学的な解釈をすると、元々は「過去数」である私たちが、今世生まれてくるときに、「『未来数』を目指すために必要な道具を一つ選んで持って行って良いよ。」と神様から言われて選んで持ってきた数字である、というように解釈します。
若干ファンタジーな話になってしまいましたが(笑)
言い換えれば「人生を上手く進めていくための道具であり持って生まれた才能」を表すということになります。
現在って英語でpresent、才能はgiftですよね?
この現在数が示すのは、自分に与えられているプレゼント(道具)であり、ギフト(才能)であるということなのです。
この「現在数」、表面上は「過去数」と同じように自分の行動パターンや性格的な部分に現れてくるのですが、「過去数」は意識せずに出来ること(行動のクセ)のようなものということに対し、「現在数」は使いこなしていくことで発揮できる能力のようなものを表します。
もちろん、「現在数」もすでに持っているものなので、何も意識せずともその能力が表れているのですが、それを惜しまずに使うこと、磨くことでより強力なものになっていく、そのようなものだと考えれば良いと思います。
名前数秘が教えてくれるもの
数秘学では、生年月日だけでなく名前からも数秘を出すことができます。
名前の数秘は、「音(読み)」から出します。
名前をローマ字(アルファベット)変換してそのローマ字をゲマトリアという手法で、数字に変換していきます。さらに、その数字たちを計算して名前からを個々がもつ数字を割り出していきます。
そうして現れる数字は、
「ディステニーナンバー」「ソウルナンバー」「パーソナリティナンバー」
の3つです。
◆ディステニーナンバーについて
「ディステニーナンバー」は、
自分に与えられる役割
を表します。
自然とそのような立場になったり、状況的にそのような行動をとることになったり、自分が身を置くことの多い環境を示します。
これは、得意かどうかに関わらずそうなることが多いので、中には避けようとする人もいるかもしれません。
もし、「『ディステニーナンバー』が表している環境によく遭遇するけれど、自ら避けている」ということであれば、ぜひ、一度その環境を受け入れてみてください。
その環境の中に身を置いてみることが、スムーズに事を運ぶ良いきっかけになるかもしれません。
とはいえ、避けているということは、どこか苦手意識があるのかもしれません。
その環境の中で上手くやっていくコツは、「自分が得意な手段を使って立ち回ること」です。
そうやって、「ディステニーナンバー」が示す状況をこなしていく内に、次第に慣れていって苦にならなくなりますし、その内、得意になることも多々あります。
例えば、生年月日数秘の「過去数」や「現在数」では得意ではない領域であったとしても、「ディステニーナンバー」の状況をこなしていく内に自然と得意になっていたということは良くある話です。
◆ソウルナンバーについて
「ソウルナンバー」は、
自分が満足感を得られる状況
を表します。
自分がやっていて楽しいと思えること、興味を持つこと、やりたいと思うことなど、自分が身を置いて心地よくなる状況を示します。
これも、「ディステニーナンバー」と同じく得意かどうかにかかわらないので、本当は苦手なのだけれども「ソウルナンバー」が示すことをやりたいと思うこともよくあります。
やはり好きこそものの上手なれなので、この状況を楽しんでいるうちに得意になっていくことが多いです。
◆パーソナリティナンバーについて
「パーソナリティナンバー」は、
他人から見られている自分像
を表します。
人から見た自分の性格や行動、考え方などを示します。特に、自分のことをよく知らない人から見た自分像=一般的な自分像を表していると言ってもよいです。
なんとなく察しが付くと思うのですが、自分が思っている自分と同じ場合もあれば違う場合がもちろんあります。これがいわゆるギャップなのですが、ギャップがある場合、ついつい、外から見た自分に合わせようとしてしまいがちです。
この場合、外から見た自分に合わせるのではなく、本来の自分を軸にそのギャップを上手に利用していくと自分に起こる色々な出来事(仕事にしろ、家庭にしろ、友人関係にしろ)をうまくこなしていくことができます。
生年月日&名前の数秘が教えてくれるもの
最後に、生年月日と名前の数字を計算して出す、「マチュリティーナンバー」という数字についてお話しします。
◆マチュリティーナンバーについて
「マチュリティーナンバー」は、
数秘学で出した数字の通りに生きることによって置かれる状況や環境や役割、自分の働き
を表す数字です。
これは、自分らしく生きた時の自分がどのような状態かを表すということです。
なので、上手くいっている時の自分の状態を表していると言っても良いでしょう。
特に、この「マチュリティーナンバー」は数字の良い部分が出るので、この数字っぽさが自分に表れていて、かつ、その数字の良い部分が出ていれば上手くいっているんだなと思って良いと思います。
まとめ:生年月日数秘と名前数秘
長くなったのでまとめます。
生年月日から
「過去数」「現在数」「未来数」
名前から
「ディステニーナンバー」「ソウルナンバー」「パーソナリティナンバー」
生年月日と名前から
「マチュリティーナンバー」
の計7つの数字が出てきます。
そして、それぞれの意味は以下の通りになります。
過去数 | 自分の本質、生まれ持った性格 |
現在数 | 才能、人生を上手く進めていくための道具 |
未来数 | こうありたいという意志、人生の課題 |
ディステニーナンバー | 自分に与えられる役割 |
ソウルナンバー | 自分が満足感を得られる状況 |
パーソナリティナンバー | 他人から見られている自分像 |
マチュリティーナンバー | 数字通りに(自分を)生きている時の自分の状況 |
実は、他にも数字は色々出せるのですが、正直これだけで十分です(笑)
極論言えば、生年月日数秘だけで分かっていればそれで良いと思っています。
なので、とりあえず、特に大事な7つの数字だけをご紹介しました。
とはいえ、数秘を活用していくためにイキナリ7つの数字を扱うのは、なかなか難しいので、まずは生年月日数秘に目を向けて生活に取り入れてみる。慣れてきたら、名前数秘を意識してみる。そして、両方が自分に馴染んで来たら、バランスをとるようにしてみると良いでしょう。
さて、各数秘についてまとめてみましたが、今度はさらに深堀してみたいと思います。
それぞれの深い意味や具体的な活用方法などについても触れていきたいと思いますので、今後を楽しみにしていてください。
Note:
他のサイトや本での数秘の説明と内容がちょっと違うぞ、と思った場合、自分がしっくりくる方を採用するのが良いです。
人は同じものをそれぞれの視点で見ます。自分と同じ視点で見る人は皆無なので、少しでも自分の感覚と同じ人の意見を採用していくのが、本質への理解の近道です。
そして、学びが進んだ頃に、違う視点を持つ人の意見を聞いくことで、「あ、なるほど」という気づきが生まれるものです。